【ゆるかわ写真本的♪出版うらばなし】 Vol.14 色校正・印刷での苦労
2010年01月23日
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12月いっぱいで原稿執筆&校正作業が完了し、残すは色校正作業のみ。
ついに最後の行程です!!ここまで長かった〜〜〜!!!
ちなみに、色校正とは
カラー印刷のための製版を終えた段階で、実際の印刷インキで試し刷りし、校正を行うこと。色校とよぶことが多い(※図解DTP用語辞典より)
特に、写真中心の本は、色合いひとつで印象がまったく異なるため、
とても重要な作業なのです。
そんなわけで、年明け早々出版社へ伺いました。
この日は、実際に本になるものが見られるので、それはもうドキドキワクワクでしたよ!!
で、目の前に出された印刷物が、冒頭の写真のものです。
「あぁ・・・!これが本になるんだ・・・!!すごい〜♪でっかい〜♪」
このような試し刷りしたものを「ゲラ(galley)」というらしいのですが、
これが製版されると本になるんだ・・・と、それはもう感動ものでしたよ。
感動ばかりもしていられないので、早速作業に取り掛かるのですが、
写真の色が作者の意図通り出ているか → 著者がチェック
文字のあふれや間違いは無いか? → 編集さんがチェック
といった、最終的な校正作業を行っていきました。
写真の色というのは、画面上で見ているものと紙に印刷したものでは異なります。
なぜなら、紙の色が被ってしまったり、色空間が異なるためです。
なので、こうして実際に印刷したものが意図通りの色で表現されているか、
チェックする必要があります。
色空間とは表現可能な色域をさし、
デジタル画像では「RGB」、印刷原稿では「CMYK」と、色空間が異なります。
そのため、印刷するにはRGB→CMYKに変換する必要があるのですが、
それぞれ表現可能な色域が異なるため、変換元の色とずれたりすることがあるのです。
特に、鮮やかな色や青色などはその傾向が強いようです。
で、こうした色変換を行うには、
・写真家自らがRGB→CMYK変換して入稿する。
・RGBで入稿して、出版社もしくは印刷所でCMYK変換してもらう。
といった方法が一般的なのだそうですが、ワタシの場合は後者を選択。
印刷業界とは無縁のワタシは、CMYK変換など素人同然で、
色再現に苦労すると判断してのことでした。
色って本当に奥が深い・・・。

で、実際の色に合わせてもらうために、サンプルプリントを提出するのですが、
このサンプルプリント自体もやっかいなのです。
自宅のプリンターで印刷するのですが、皆さんも経験がありませんか?
画面上と印刷したもので色合いが全然違う・・・ということ。
「データ渡して、モニターで確認すればいいじゃん?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、モニターも機種や設定によって見え方が異なるため、
必ずしも同じ色を再現できないのです。
なので、誰の目から見ても同じ結果となるよう、プリントを提出するわけですが、
モニターの色とあわせるのに、何枚も失敗を重ねました。
提出する写真の枚数が80枚に対し、その4〜5倍は印刷したでしょう・・・(^^ゞ
写真教室の課題をプリントするときもそうですが、
毎回印刷には苦労しますね・・・。
なんとか印刷を終え、サンプルプリントを印刷所に提出し、
色変換してもらった結果を印刷したものがこのゲラなわけですが、
チェックしたところ、一部サンプルどおりに色変換されていない写真があったり、
紙質が半マット紙であるゆえか、明るさがワントーン落ちてしまう傾向があったり・・・。
そうした写真には付箋をつけて、明るさや色合いの調整指示をしていきます。
こうして指示した内容が反映され、最終的な印刷物になっていくので、とても緊張しましたよ〜。
朝10時から夕方16時まで、途中お昼はさみつつずっとずっと作業し、
なんとか無事に色校正作業が終えることができました。
というわけで・・・、
2009年10月から始まった執筆作業でしたが、これで全ての作業が終了です。
約3ヵ月半の短いようで長い道のりでした。
企画段階でとおらなかった希望もあったけど、
「言わずに後悔したくない」精神で出版に望み、可能な限りやりたいことをやらせて頂いたおかげで、
とても清清しい気持ちで印刷入稿することができました。
あとは、印刷・製本されるのを待つのみ・・・!
1月19日(火)に見本誌が到着するというので、
10日あまり、ドキドキワクワクしながら待つことになります。
…というわけで、今回はここまで。
続きをお楽しみに♪
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で、目の前に出された印刷物が、冒頭の写真のものです。
「あぁ・・・!これが本になるんだ・・・!!すごい〜♪でっかい〜♪」
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これが製版されると本になるんだ・・・と、それはもう感動ものでしたよ。
感動ばかりもしていられないので、早速作業に取り掛かるのですが、
写真の色が作者の意図通り出ているか → 著者がチェック
文字のあふれや間違いは無いか? → 編集さんがチェック
といった、最終的な校正作業を行っていきました。
写真の色というのは、画面上で見ているものと紙に印刷したものでは異なります。
なぜなら、紙の色が被ってしまったり、色空間が異なるためです。
なので、こうして実際に印刷したものが意図通りの色で表現されているか、
チェックする必要があります。
色空間とは表現可能な色域をさし、
デジタル画像では「RGB」、印刷原稿では「CMYK」と、色空間が異なります。
そのため、印刷するにはRGB→CMYKに変換する必要があるのですが、
それぞれ表現可能な色域が異なるため、変換元の色とずれたりすることがあるのです。
特に、鮮やかな色や青色などはその傾向が強いようです。
で、こうした色変換を行うには、
・写真家自らがRGB→CMYK変換して入稿する。
・RGBで入稿して、出版社もしくは印刷所でCMYK変換してもらう。
といった方法が一般的なのだそうですが、ワタシの場合は後者を選択。
印刷業界とは無縁のワタシは、CMYK変換など素人同然で、
色再現に苦労すると判断してのことでした。
色って本当に奥が深い・・・。

で、実際の色に合わせてもらうために、サンプルプリントを提出するのですが、
このサンプルプリント自体もやっかいなのです。
自宅のプリンターで印刷するのですが、皆さんも経験がありませんか?
画面上と印刷したもので色合いが全然違う・・・ということ。
「データ渡して、モニターで確認すればいいじゃん?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、モニターも機種や設定によって見え方が異なるため、
必ずしも同じ色を再現できないのです。
なので、誰の目から見ても同じ結果となるよう、プリントを提出するわけですが、
モニターの色とあわせるのに、何枚も失敗を重ねました。
提出する写真の枚数が80枚に対し、その4〜5倍は印刷したでしょう・・・(^^ゞ
写真教室の課題をプリントするときもそうですが、
毎回印刷には苦労しますね・・・。
なんとか印刷を終え、サンプルプリントを印刷所に提出し、
色変換してもらった結果を印刷したものがこのゲラなわけですが、
チェックしたところ、一部サンプルどおりに色変換されていない写真があったり、
紙質が半マット紙であるゆえか、明るさがワントーン落ちてしまう傾向があったり・・・。
そうした写真には付箋をつけて、明るさや色合いの調整指示をしていきます。
こうして指示した内容が反映され、最終的な印刷物になっていくので、とても緊張しましたよ〜。
朝10時から夕方16時まで、途中お昼はさみつつずっとずっと作業し、
なんとか無事に色校正作業が終えることができました。
というわけで・・・、
2009年10月から始まった執筆作業でしたが、これで全ての作業が終了です。
約3ヵ月半の短いようで長い道のりでした。
企画段階でとおらなかった希望もあったけど、
「言わずに後悔したくない」精神で出版に望み、可能な限りやりたいことをやらせて頂いたおかげで、
とても清清しい気持ちで印刷入稿することができました。
あとは、印刷・製本されるのを待つのみ・・・!
1月19日(火)に見本誌が到着するというので、
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